Els Pavellons de la Finca Güell

グエル別邸には各方角に入口の扉がありました。ガウディが取り組んだのは、北部にアクセスする入口で、街に続く道に続いています。こちらからお客が入ってくるメインゲートで、何年にも渡って改装、増築を続けて大邸宅となった主屋の非常に近くにあります。ガウディは外装の小さなオーナメントをいくつか作成しました。

最も目立ち、印象的なのは馬車通路扉の、ガラス製の目を持つドラゴン形の鍛造格子です。このフィギュアはハシント・ベルダゲールの詩「アトランティーダ」で語られるエピソードでヘラクレスに倒されるヘスペリデスの園を護っているドラゴン、ラードーン。ドラゴンの形は、オレンジを盗んだ罰で変えられたという蛇座の星の位置に対応しています。ドラゴンの丁度上にアンチモン製のオレンジの木があり、ヘスペリデスの園を暗示しています。

敷地の他の3つの扉はディアゴナル通りが開通してその機能を失いました。一つはレス・コルツ墓地の前にいまもありますが、その鉄製の門はグエル公園内ガウディの家博物館に移されました。2つ目は1957年薬学部の隣に再建され、３つ目は同じくペドラルベスキャンパスにあるジャウマ・アルメラ地球科学研究所に設置するため1982年に修復されました。

エウセビ・グエルの死により、彼の遺産相続者たちは、王宮にするという目的のため、別邸の敷地の一部、新しいディアゴナル通りの上の部分を国に譲渡しました。家は完全に改装され、建築家ニコラウ・マリア・ルビオ・イ・トゥドゥリが素晴らしい庭園を設計、監督しました。現在この庭は一般開放されています。そこでは現在でもガウディの小さな作品の実物も見ることができます。1958年に王立宮殿近くの重要な土地が新しく大学都市を建設するために購入されました。

バルセロナ大学の手に渡ると、パビリオンは再調整され、1969年、歴史的 - 芸術的な国指定の記念物と認定されました。一つは大学従業員の住居として整えられ、厩舎は学長が、カタルーニャ工科大学バルセロナ建築高等技術学校教授であるジョアン・バサゴダ博士に口頭で譲渡したため1977年より王立ガウディ記念講座本部が置かれました。

現在、バルセロナ大学とバルセロナ市議会の間で締結された協定に基づき、大学は都市景観研究所（IMPUiQV）にグエル別邸のすべてのパビリオンを10年（2015年 -  2024年）の間、使用することを許可しました。これらの年の間に、IMPUiQVはガウディの作品の完全な修復、不透明な壁を透明フェンスの囲いに交換、そして庭園を再生するためのマスタープランを実行します。この計画の実行が可能な範囲で、この場所は遺産を訪ずれる人々のために一般に公開されており、文化的および教育的活動が行われます。